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てしの機材レポート

レンタル館の機材マスター「てし」が監修する、カメラやレンズ、そのた映像機材のレビューや使い方紹介を行っているブログです。作例や使用感なども豊富に掲載しています。

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2016.05.05 |

デジタル一眼レフカメラビデオカメラ

ハイスピード映像とタイムラプス映像を撮影で撮るのと編集で作るのと違いは?(比較動画あり)

ハイスピード撮影vsスローモーション撮影 徹底比較
皆さん、ハイスピード映像とタイムラプス映像はご存知でしょうか?

ハイスピード映像とはスローモーション映像とも呼ばれていて、私たちが普段目で見ているスピードよりもゆっくりと再生される映像の事です。

一方、タイムラプス映像とは、スローモーションとは逆に映像を早送りした倍速映像のように見える映像の事です。インターバル撮影微速度撮影とも言います。

最近ではデジカメやスマホ等でもスローモーション映像やタイムラプス映像が撮れるようになってきましたね。

ところで、編集ソフトのエフェクトを使えば、普通の映像をスローモーション映像や倍速映像にする事ができます。では、カメラで撮影した場合と編集で作った場合、それぞれの映像はどう違うのでしょう。

今回はそれぞれの方法で作成した映像を比較、解説していこうと思います。

スローモーション映像を比較してみよう!

では、さっそくスローモーション映像を比較してみましょう。

スローモーション比較映像(8倍スローモーション)約34MB
動画を再生するにはvideoタグをサポートしたブラウザが必要です。

いかがですか?どちらも同じ速さの映像なのに、カメラで撮影した映像の方が動きがなめらかですね。この差は撮影された映像の「コマ数」に原因があります。

映像は1秒間に複数枚の画像(コマ)がパラパラ漫画のように連続再生される事によって動いています。1秒間に撮影出来るコマの数は、24コマ、25コマ、30コマ、最近では60コマ等様々な形式があります。
ここでは日本で一般的に採用されている1秒間に30コマを基準にお話しします。

1秒間に30コマずつ再生される時、通常は撮影も1秒間に30コマずつ記録をする必要があります。1秒間に記録するコマ数と再生するコマ数を同じ数に揃えることで、映像は私たちが普段目で見ている世界と同じ速さの動きを再現しているのですね。

それに対してスローモーション映像は、例えば実際には1秒間撮影した世界を、5秒、8秒といった撮影に要した時間よりも長い時間をかけて再生する事によって、動きをゆっくりにしているのです。
しかし、1秒の世界を5秒、8秒かけて再生するためには5倍、8倍のコマ数が必要になってきます。

hi-speed_01

ここで、先ほどの比較映像を思い出してみましょう。
比較映像は8倍のスローモーション映像です。
編集で作ったスローモーション映像はカクついた動きをしていますね。この映像は元々1秒間に30コマで記録したノーマル映像に、編集ソフトでエフェクトをかけて、1秒間の世界を8秒かけて再生されるようにした映像です。
しかし、1秒間に30コマしかない映像を8秒かけて再生する為には、30枚×8秒の計240枚のコマが必要になります。そこで、編集ソフトではこのような処理をかけています。

「コマが足りない分、同じコマを8枚ずつ流していこう。」

hi-speed_02

このように、強引にコマ数を増やす事によって映像の動きはゆっくりなりましたが、同じコマが増えただけなので、全体的に動きがぎこちないですね。
という事は、1枚1枚が違うコマだったら動きはもっと滑らかになるのではないでしょうか。

そこで登場するのがハイスピードカメラです。

ハイスピードカメラは撮影の際に、1秒間に30枚以上のコマ数を記録する事が出来ます。先ほどの比較映像では「1秒間に240コマを記録する」という設定で撮影を行いました。

hi-speed_03

撮影のコマ数をどんなに増やしても、再生の際には1秒間に30コマずつ流れるので、240枚のコマが全部再生されるには8秒間かかります=8倍のスローモーションになるという事ですね。
同じコマを8倍に増やした編集の映像とは違い、1コマ1コマが撮影されたものなので、それぞれのコマに動きが付いています。その結果、動きが滑らかなスローモーション映像になるというわけです。

hi-speed_04

ハイスピードカメラでスローモーション映像を撮影する際に注意しなくてはいけない事があります。
1秒間に記録するコマ数が増えると、その分カメラのシャッタースピードが速くなるので、センサーに光が当たる時間が短くなり、映像が暗くなってしまうのです。
記録するスピードや周囲の明るさによっては影響が少ない場合もありますが、室内撮影では思った以上に暗くなってしまう事があります。撮影の際は要注意です。

※この辺りの解説はカメラの原理から説明が必要でとても複雑になりますので、また次回ご説明しますね。

タイムラプス映像を比較してみよう!

今度はタイムラプス映像の比較をしてみましょう。

タイムラプス比較映像(60倍速映像)約17MB
動画を再生するにはvideoタグをサポートしたブラウザが必要です。

比べてみると、スローモーションの時と比べて2つの映像にあまり差がないように感じますね。
このタイムラプス映像も、スローモーションと同じく「コマ数」による映像表現の一つです。

スローモーションではコマ数を増やすことによって映像をゆっくりにしていましたが、タイムラプス映像はコマ数を減らすことにより早送りのような世界を作っています。これをカメラで撮影する際には、設定した間隔置きに設定したコマ数だけ記録をするという方法で撮影します。
今回の比較映像では2秒に1コマずつ記録の設定で、10分間の撮影をしました。

通常、1秒30コマで撮影をした場合、2秒間で60枚のコマが記録されますが、今回の設定では2秒間に1枚ずつしか記録をしない(60枚に1枚しか記録がされない)ので、10秒間で5枚、1分間で30枚、10分間の撮影では合計300枚のコマが記録されます。
再生の際は1秒間に30枚ずつコマが流れるので、この300枚のコマが全部再生されるのにかかる時間は10秒間になります。
10分間かけて撮影した映像をたった10秒で再生してしまうのですから、当然早送りのような映像になりますね。

hi-speed_05

一方、編集ソフトで倍速映像を作る場合は次のような処理が行われます。

「必要なコマだけを残して、不要なコマは飛ばしちゃおう!」

スローモーション映像を作った時は、コマの数を増やすことによって速度を遅くしましたが、倍速映像はコマの数を減らす事によってスピードを速くしています。
2倍の速さにする時は2分の1に、3倍の時は3分の1にしていきます。

では60倍にするとどうでしょう。
コマの数が60分の1になりますね。これは撮影されたコマの中から、60枚に1枚を抜き出し、間の59枚を飛ばすという事になります。

10分の映像には合計18,000コマがありますが、ここから60枚に1枚ずつ抜き出すという事は、18,000コマ÷60=300枚のコマが抜き出されます。
これはカメラで撮影したタイムラプス映像と同じ枚数ですね。当然、これを再生すると10秒間になります。

hi-speed_06

しかも、スローモーション映像を編集ソフトで作る時には、足りないコマを無理やり増やしていたのに対し、こちらの倍速映像では撮影されたコマから必要なコマを抜き出しているだけなので、撮影段階で必要なコマのみ記録するタイムラプス映像と、再生した時の見た目がほぼ変わらないのです!
つまり、最初から必要なコマだけ記録をするか、全部記録をしてから必要なコマだけ抜き出すかの違いなんです。

まとめ

いかがでしたか?
コマ数の計算が入ると少し難しい話になりますが、仕組みが分かっていると、それぞれの特性を活かした撮影や編集ができると思いませんか?

最後に各動画の利点と欠点をご紹介します。

スローモーション映像撮影時

利点

  • 動きが滑らかなスローモーション映像が撮れて、普段肉眼では目にする事ができない瞬間が見れる。
  • 撮影後すぐにスローモーション映像の状態でチェックができる。

欠点

  • コマ数が多いので撮影データの容量が大きくなる。
  • コマ数を増やす上で1コマごとの受光量が減る為、暗くなりがち。
  • 記録映像に音声が付かない。

スローモーション映像編集時

利点

  • 編集内容に合わせて好きなスピードに調整する事が出来る。

欠点

  • 無理やりコマ数を増やすので、ぎこちない映像になる。

 

タイムラプス映像撮影時

利点

  • 必要なコマしか撮影しないので、撮影データの容量が少ない。
  • 長時間の記録撮影に向いているので、雲など動きが遅いものの撮影に効果的。
  • 撮影後すぐにタイムラプス映像の状態でチェックができる。

欠点

  • 編集の際に、撮った素材以上の事があまりできない。
  • 思った通りのスピードになっていなかった場合、編集で早くする事は出来るが、遅くするとカクつきがでてしまう。また、撮り直しには時間がかかる。

タイムラプス映像編集時

利点

  • ノーマルの映像からコマを抜いていくだけなので、画質を損なわず、また、好きなスピードに調整できる。

欠点

  • 撮影時間の間、ずっと記録し続けなくていけないので、撮影データの容量は大きくなる。

ハイスピード撮影やタイムラプス撮影ができる機材はレンタル館でもお貸し出ししていますので、以下ご紹介いたします。是非ご利用ください!

ハイスピード撮影可能商品(一部抜粋)

ビデオカメラ【SONY NEX-FS700JK / SONY NEX-FS700RH / GoPro HERO4】他

デジタルカメラ【SONY DSC-RX10M2 / CASIO EX-F1 / OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough】他

タイムラプス動画撮影可能商品(一部抜粋)

●ビデオカメラ【GoPro HERO4 / No.5500 ビデオカメラ・タイマー+対応ビデオカメラ】他

●デジタルカメラ【Nikon COOLPIX 900 / Panasonic LUMIX DMC-GH4 / OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough】他

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