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てしの機材レポート

レンタル館の機材マスター「てし」が監修する、カメラやレンズ、そのた映像機材のレビューや使い方紹介を行っているブログです。作例や使用感なども豊富に掲載しています。

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2016.07.23 |

ビデオカメラ映像周辺機器

NEX-FS700 4K記録におけるAXS-R5とSHOGUNの比較

4k

今回は、SONYのカメラNEX-FS700で4K撮影をする際に必要になるレコーダー2種、SONY純正 HXR-IFR5+AXS-R5 と ATOMOS SHOGUN の比較をしたいと思います。

4K_recorder

まずは、主なスペックの違いです。

HXR-IFR5+AXS-R5 ATOMOS SHOGUN
記録コーデック 16bitリニアRAW
(MXFコンテナ)
ProRes422
(10bit 4:2:2)
最大記録解像度/
フレームレート
4096×2160/60p
ハイスピード収録時(音声無し)
4096×2160/120p
2048×1080/240p
4096×2160/30p
外部モニタ 別途必要 内蔵
(解像度1920×1080)
記録メディア 専用AXSMカード 2.5インチSSD
記録時間 4K/60p・・・約24分
4K/24p・・・約60分
※512GB1枚
ProRes422 HQ
4K/30p・・・約68分
ProRes422
4K/30p・・・約102分
ProRes422 LT
4K/30p・・・約147分
※480GBSSD1枚
バッテリー Vマウントバッテリー SONY Lバッテリー

このように、主なスペックを比較しただけでもかなりの差があるのがわかります。
HXR-IFR5+AXS-R5に比べ、SHOGUNはメディア、バッテリーなどローコストで運用できることがわかりますね。

それでは、実際撮った画を切り出して比較してみましょう。
是非クリックして4K原寸大で比較してみてください。

image1
原寸大

image2
原寸大

最初の画像がAXS-R5で記録した4KRAWの切り出し、2番目の画像がSHOGUNで記録した4K ProRes 422 HQの切り出しです。
全く同じ条件で記録しているのですが、RAWに比べてSHOGUNで記録したProResの方がコントラストが上がっているのがわかりますでしょうか?

これは恐らくですが、RAWの16bitという色深度と、ProRes422の10bitの色深度の違いから、RAWと比べてProRes422の色の階調とダイナミックレンジが狭くなり、コントラストが上がるという結果が出たのだと思います。
今回は春に撮影しているのでそこまで日差しは強くないのですが、これが真夏の日差しが強い季節では、見た目のコントラストも格段に上がりますので、更に差が出るのではないでしょうか。

次に、フレームの一部を拡大し切り出して比較してみましょう。

image3
原寸大

image4
原寸大

いかがでしょう。中央の車や電柱の看板の文字など、明らかにRAWと比べてProResのディティールが落ちているのがわかりますでしょうか?

この4つだけ見比べてもAXS-R5で記録する4KRAWが、弊社のレンタル機材の中でもずば抜けた画質と階調表現を持っていることがわかります。

参考の為に、カラーグレーディング後の切り抜きも御覧ください。

image5
原寸大

image6
原寸大

image7
原寸大

image8
原寸大

いかがでしょう。これは私の主観ですが、RAWの方はその階調表現の豊かさから非常に上品な仕上がりになっているように見えます。
また、カラーグレーディングをしていると、ProResも十分に調整の幅は持っているのですが、そのはるか上をいくRAWの調整の幅の広さに驚かされました。
ProResもある程度まではグレーディングをしても破綻が見られないのですが、あまり過度な調整を施すと画質が落ちたような破綻が見られます。ですが、RAWをグレーディングしていても破綻が見られるようなことは無く、かなり派手に調整しても解像感を保っていたのが印象的でした。

ここまで、AXS-R5を使用することのメリットばかりを述べてきましたが、もちろんSHOGUNにもメリットがあります。
それは、機材のコンパクトさ、取り回しやすさです。

ここは非常に重要な部分で、まずSHOGUNはモニター一体型なので外部モニターが必要ありません。
そのモニター自体も1920×1080の高解像度であり、入力映像を拡大して確認もできるので4Kの映像確認やフォーカス合わせの為のモニターとしても十分なスペックです。
なおかつモニター一体型レコーダーなので、カメラにアームや自由雲台などに取り付ければカメラ+レンズ+SHOGUNで片手で持ち運べます。

一方、AXS-R5は、FS700で使用する場合、SONYの最上位シネマカメラのPXW-F55やPXW-F5と違い、FS700にドッキングができないので、別でどこかに置いておいたり、リグを自分で組んでどうにか一体化させるなど、取り回しが非常に悪いと言えます。
また、AXS-R5にちゃんと信号が入力されているか確認する為の外部モニターも必須ですので、そうなりますとかなりの機材の量になってしまいます。

まとめ

今回は2つの4Kレコーダーを比較してみましたが、いかがでしたでしょうか。
どちらもメリット/デメリットがあり、一概には甲乙つけがたいですが、用途によってお選びいただければ、と思います。
ですが、これから先、HDR対応モニターなど性能の優れたモニターやテレビが普及する見通しがありますので、RAWの持つ豊かな階調表現は、これからの未来において非常に重要な要素になってくるのではないでしょうか。

また、今回はRAWとProResの比較でしたが、SHOGUNはまだFS700のRAW信号をCinemaDNG RAWで記録できるようにするアップデートが控えていますので、アップデートが配布されたらまた比較をしてみようかと思います。

ATOMOS SHOGUNのレンタルはこちらから

HXR-IFR5 + AXS-R5のレンタルはこちらから