2016.08.08 |
PXW-FS5K 特徴と使用感
今回はレンタル商品のPXW-FS5K(レンズ付)をご紹介いたします。
スーパー35mmCMOSセンサー搭載4K内部記録対応XDCAMメモリーカムコーダーの登場です。
特徴
1. 小型で軽量、本体重量0.8kg
業務用のXDCAMながらわずか800g!
グリップ、ハンドルを簡単に着脱できるようになっており、軽いので手持ち撮影がしやすく、またドローン、ジンバル、スタビライザーでも使える設計になっています。
もちろん一般的なカムコーダーライクに接続して撮影することもできます。
2. Eマウント用GレンズE PZ 18-105mm F4 G OSS
なめらかな電動ズームで操作ができ、ズーム全域で光量が落ちない「開放F値4」を実現しています。
3. SDXCカードで4K 30p撮影可能
SDXCメモリーカード(U3)で4K撮影ができてしまいます。
もちろん4K録画でも同時記録やリレーにも対応しています。
(SDカードはサンディスクExtreme Pro推奨)
収録時間の目安は以下のとおり。
<記録フォーマット・収録時間(SDXC64GB使用)XAVC Longフォーマット設定時>
フォーマット | サイズ | フレーム | 画質 | 収録時間 |
---|---|---|---|---|
4K QFHD | 3840×2160 | 30p/24p | XAVC Long420 100Mbps | 約60分 |
XAVC Long420 60Mbps | 約100分 | |||
HD | 1920×1080 | 60p/30p/24p/60i | XAVC Long422 50Mbps | 約120分 |
XAVC Long422 35Mbps | 約170分 | |||
60i | XAVC Long422 25Mbps | 約220分 | ||
1280×720 | 60p | XAVC Long422 50Mbps | 約120分 |
4. フルHD画質で最大10倍スーパースローモーションも撮影可能
NEX-FS700に搭載されていたスーパースローモーション撮影も行えますので、これ1台で4K撮影と二役こなすことができます。(スーパースローモーションはHD画質)
5. 電子式可変NDフィルターを搭載
1/4~1/128までなめらかに濃度調整が可能なNDフィルターを搭載。
絞りを開放にしたままNDフィルターで露出を調整していけば、シネマカメラにとって重要な被写界深度を浅くしたままでさまざまな撮影シーンに対応可能です。
NDフィルターの操作はかんたんで、本体左側面のダイヤルか、グリップのアサインダイヤルに割り当てて行います。撮影中でも調整は簡単にできます。
6. 3G SDI/HDMI出力に対応。
HDMI端子から4K映像が、SDI端子からダウンコンバートしたHD映像が出力されます。
将来的にSDI端子からのRAW出力にも対応する予定です。
なお4K収録中は、メニューの録画出力設定を変更しないと外部出力できません。
QFHD記録中は、出力を外部出力に設定すると、HDMIかSDIから映像が出力されます。(ファインダー/液晶モニターは表示されない)
使ってみた感想
持ってみるととても軽く感じました。
グリップの使用感は手にフィットして振り回しても大丈夫です。
グリップは角度を変えられるので、ローアングルやハイアングなども撮影しやすく、ハンディでの撮影に向いていると思います。
さらにアサインダイヤルにISOを割り当てれば、メニューに入らなくても数値を変更できるのでとても便利です。
記録メディアは汎用性の高いSDXCカードが使えるので、コストを抑えられます。
4K画質も記録でき、同時記録にも対応していますので、万が一のためのバックアップも安心です。
おまけにHD画質でスーパースローも撮影できてしまいます。
最新機能の電子式可変NDフィルター試してみました。
大判カメラでは、背景をボカシして撮影することが多く、従来は、F開放、ISOで明るさを調整して背景をぼかしてたと思います。
FS5でもこのやり方はできるのですが、ISOで操作する場合、刻みで明るさが変わるため滑らかさがなくなってしまいます。
電子式可変NDフィルターを使うと背景ぼかしを保ちつつ滑らかな明るさ調整が出来てしまいます。
実際に比較した動画を作成いたしましたのでご覧ください。
ISOでの調整と比べて自然な感じで明るさ調整が出来ていると思います。
明るさの変化が激しい所でもボケ味を保ちつつ撮影が可能なのではないでしょうか。
興味を持たれた方はぜひレンタルしていただき、この機能が選ばれる理由を体験していただきたいです。レンタルはこちらからどうぞ!
XDCAMメモリーカムコーダー PXW-FS5Kレンタル