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てしの機材レポート

レンタル館の機材マスター「てし」が監修する、カメラやレンズ、そのた映像機材のレビューや使い方紹介を行っているブログです。作例や使用感なども豊富に掲載しています。

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2016.10.27 |

プロジェクター

プロジェクターのリアル解像度って何?
プロジェクターの一歩進んだ使い方講座 前編

title_projector-app01
さっそくですが、エプソンEB-1960というプロジェクターのメーカーページには下のような表記があります。
real
明るさ、重さはともかく、リアル解像度って一体なんだかわかりますか?
今回の記事は「リアル解像度」(単に解像度と表記される場合もあり)と、「液晶パネル画素数」の2つにフォーカスして、プロジェクターを選ぶ際のポイントを指南させていただきたいと思います。

プロジェクターでよりキレイに投映するための重要なポイントとなりますので、是非ともマスターしてください!!

さっそくですが、リアル解像度、液晶パネル画素数を以下のように言い換えてみます。

☆リアル解像度は「プロジェクターが一番キレイに出力できる解像度」

☆液晶パネル画素数は「プロジェクターが出力するときの能力」

どうでしょうか。少しわかりやすくなりましたか?

さて、「解像度」という単語はスマートフォンやパソコンの画面の仕様で聞いたことがあると思います。
1920×1080 や 320×480 と言ったピクセル数であったり、XGA や WUXGA と言った名称で表記されます。
解像度の値はその機器によって様々になります。

だからこそ、映像を出力する装置であるプロジェクターはさまざまな入力解像度に対応している必要があるわけで、実際に、入力された映像サイズを自分が出力できる「液晶パネル画素数」にリサイズして投映しています。
とても賢く便利ですが、リサイズの弊害として、出力された映像は劣化してしまっています。

projector-output-resize

劣化をさせないためには?
そう、リサイズさせなければいいわけです。

その方法は、もうおわかりだと思いますが、入力する映像の解像度を、プロジェクターの得意な解像度に合わせればいいだけです。
それが「リアル解像度」です。

「リアル解像度」は「プロジェクターが一番キレイに出力できる解像度」であるのですから、それは「液晶パネル画素数」、すなわちプロジェクター自身の出力解像度というわけです。
仕様を見ていただくと、プロジェクターの「リアル解像度」と「液晶パネル画素数」の数値は同じになっているはずです。

ちなみにこのように、プロジェクターの解像度と同じ画素数を入力して、拡大縮小をせずにそのまま出力する方法を「ドットバイドット」と言います。
ドットバイドットで投映することが、プロジェクターの好ましい投映方法の1つです。
projector-output-wxga-realprojector-output-noresize

解像度を合わせることは「プロジェクターから映像が出ない」というトラブル防止にもつながる非常に重要な要素なのですが・・・実際のところはそこまで重要視されていません。
理由は簡単で、とりあえず映像が映ってしまうからです。

もちろんそれで構わないと思います。
ただ、よりキレイに映したい!というニーズもありますので、その場合はまずリアル解像度を意識してください。

それともう1点、スクリーンサイズも気にしていただきたいわけですが、少し長くなってきたので次回に続きます。

まとめ~プロジェクターできれいな投映をするための心得~

1. プロジェクターのリアル解像度を確認する

2. パソコンの画面表示をプロジェクターのリアル解像度と同じにする

3. プロジェクターと接続して投映する

補足

※補足1
解像度の単位は一般的にdpi(ドットパーインチ)というものになりますが、「単位面積あたりどれだけきめ細かい描写ができるかどうか」の指標と考えてOKです。つまり解像度の数値が大きい方がより繊細な描写であるといえます。

※補足2
本文で出た解像度と画素数の関係は、1920×1080ピクセル=FHD(フルHD)、320×480ピクセル=HVGA(ハーフVGA)、XGA=1024×768ピクセル、WUXGA=1920×1200ピクセルです。

※補足3
液晶パネル画素数は、例えばEB-1960では「1024×768×3」と表記されています。
後ろのx3は3枚と言う意味で、これは光が赤緑青の3色に分解できることから、それぞれパネル1枚ずつで対応している、と言えます。

※補足4
プロジェクターは出力映像のアスペクト比を手動で変更できます。
通常はノーマルやオートの設定だと思います。
アスペクトモードをリアルにした場合、本文のように入力と出力の解像度が同じなら良いのですが、入力に対して出力解像道が小さい場合、映像の一部が映りません(投映されません)。
逆に出力に対して入力解像度が小さい場合、何も映らない光が投映されます。
詳しくは後編で

※補足5
今回はパソコンから投映する場合の解説でしたが、(ビデオデッキやカメラからの)ビデオ信号の場合も液晶パネル画素数で出力されます。
ほとんどの場合、サイズが合致しないため、リサイズされた映像が投映されています。
・古いスタンダード画質映像…640×480
・ハイビジョン映像…1440×1080
・フルハイビジョン映像…1920×1080

※余談
最近はFHD(フルHD、フルハイビジョン)対応のプロジェクターも増えてきましたが、やはりこのサイズの液晶パネルは高価なもののようで、プロジェクターの仕様として標準レベルになるには、まだまだ先のように思わます。
そのため今後もXGA、WXGAといったPCのディスプレイでは2~3世代遅れの解像度で投映することになりますが、元の映像とプロジェクターの解像度を合わせることで、劣化を抑えることができます。
プロジェクターの能力をフルに発揮させることを意識すると、最高ではなくとも最良の映像投映ができると思います。