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てしの機材レポート

レンタル館の機材マスター「てし」が監修する、カメラやレンズ、そのた映像機材のレビューや使い方紹介を行っているブログです。作例や使用感なども豊富に掲載しています。

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2016.11.04 |

プロジェクター

プロジェクターのアスペクト比って何?
プロジェクターの一歩進んだ使い方講座 後編

title_projector-app02
前回からの続きです。
前回は
「リアル解像度」は「プロジェクターが一番キレイに出力できる解像度」
「液晶パネル画素数」は「プロジェクターが出力するときの能力」
と言い換えて、
「入力する映像の解像度を、プロジェクターのリアル解像度に合わせることで、劣化を防いだ投映が行える」
というお話をしました。

今回は出力先のスクリーンのお話になります。

なお以前のブログでも同様の内容を解説しておりました。
プロジェクターの選び方~XGA(4:3タイプ)とWXGA(16:10タイプ)について~

アスペクト比とは

さて、プロジェクターから出力された光は、一般的にはスクリーンに映し出されると思います。
そのスクリーンにもサイズがいろいろあり、レンタル館取り扱いのあるサイズでは正方形に近い「4:3」と、長方形の「16:10」があります。

もう説明しないでもわかると思いますが、スクリーンを選ぶ際のベストプラクティスは、プロジェクターから出力する解像度の縦と横の長さの比(アスペクト比と言います)とスクリーンのそれとを同じにすれば良いわけです。
例えばXGAならアスペクト比が4:3になりますので4:3のスクリーン、WGXAなら16:10スクリーン、といった感じです。

いろいろくどいですが、言葉にすると
「プロジェクターが入力する映像の解像度」と「プロジェクターのリアル解像度」
そして
「プロジェクターの液晶パネル画素数のアスペクト比」と「スクリーンのアスペクト比」
の2要素を揃えることがベストな投映となるのです。

スクリーンのアスペクト比とは異なるアスペクト比の映像を投映した場合

では解像度がXGAのプロジェクターで4:3の映像を出力して、16:10のスクリーンへは投映できないのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。
でも、ベストではないのです。なぜでしょうか?
それは以下の様な映り方になるからです。

scr1610-mov43

投映した映像がスクリーンからはみ出さないようにするため、左右に映像がない部分ができます。
これはWXGAのプロジェクターから16:10の映像を出力して、4:3のスクリーンへ投映した場合も同様です。
こちらは上下に映像がない部分ができます。

scr43-mov1610

これらは「スクリーンサイズを100%活かしきれていない状態」と言えます。
言い換えると80インチのスクリーンであっても、映像の大きさが80インチに達していないわけです。

かんたんに計算してみると、前者の場合は左右でスクリーンサイズの約10%、後者の場合は上下でスクリーンサイズの約6%、使われていない状態になっています。

スクリーンの白い部分が残ってるとカッコ悪い、全体に映像を映したい
と言う場合は、プロジェクターのアスペクトモードを切り替えればOKです。
が、映像を単純に引き伸ばすような処理をされるだけなので、一般的には投映映像に違和感が生じます。

scr-mov-aspect-ratio

液晶パネル画素数のアスペクト比とは異なるアスペクト比の映像を投映した場合

液晶パネル画素数のアスペクト比が4:3のプロジェクターで、16:10の映像を出力して、16:10のスクリーンへ投映した場合はどうでしょうか。

scr1610-mov1610-really

映像はきれいにスクリーンに収まっているように見えますが、実は今度は「プロジェクターの光を100%活かしきれていない状態」になっています。
言い換えると、上下に「何も映ってない光が投映されている」ため、その部分の光が無駄になっているのです。

scr1610-mov1610-truth

同様に解像度がWXGAのプロジェクターで4:3の映像を出力して、4:3のスクリーンへ投映した場合は、左右に「何も写っていない光が投映されている状態」になります。

scr43-mov43-truth

これらの黄緑色の部分の光も含めて、プロジェクターのルーメン数は計算されているため、何も映ってない光の部分だけ実際のルーメン数が減少しています。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

プロジェクターの性能の1つに「液晶パネル画素数」というものがあり、これは「プロジェクターが出力するときの能力」と説明しました。
このことは、映像入力がどんな解像度であっても、最終的に出力するときはそのプロジェクターの「液晶パネル画素数」に依存していることを表します。
そのため合致していない解像度で出力すると、上下左右に「何も映っていない光」ももれなく投映されてしまうのです。

useless-light
実際の映り方はこんな感じです。
左側に薄っすらと光が投映されているのがわかるでしょうか?
これを防ぐために、以下のまとめです。

まとめ~プロジェクターできれいな投映をするための心得~

4. プロジェクターの液晶パネル画素数と同じアスペクト比のスクリーンを使う

前後編でお送りしたプロジェクターの使い方講座でしたが、いかがでしたでしょうか、なんとなく理解をしていただけましたか?
重箱の隅をつつくような内容でしたが、プロジェクターにせよなんにせよ色々とこだわる方がいらっしゃいますので、かんたんですが解説記事にさせていただいた次第です。

今後、プロジェクターをレンタルいただく際にご活用いただければ幸いです。

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