ビデオエイペックス

menu

てしの機材レポート

レンタル館の機材マスター「てし」が監修する、カメラやレンズ、そのた映像機材のレビューや使い方紹介を行っているブログです。作例や使用感なども豊富に掲載しています。

ビデオエイペックスてしの機材レポート

レンタル館の機材マスター「てし」が監修する、カメラやレンズ、そのた映像機材のレビューや使い方紹介を行っているブログです。作例や使用感なども豊富に掲載しています。

2016.12.07 |

デジタルカメラ

物撮りに救世主!?STYLUS TG-4で深度合成とフォーカスブラケットを試す

title_tg-4
皆さんは小物などを接写して撮影したことはありますか?
小物の前面にピントを合わせて撮ると後面がボケてしまい、小物の全部の面でピントが合わない!となって、あああ…と嘆いたことがある、という方は私以外にもきっといるのではないかと思います。

そういうときはボケをコントロールするF値(絞り値)を大きくして撮影するとピント面が広くなるので改善される場合もありますが、あまり絞り込むと回折現象のせいで画質が悪くなってしまったり、絞る=暗くなりすぎて、被写体の色味が変になったしまったりします。

いったいどうすれば…!!

そんなときは、ピントを少しずつずらしながら何枚も写真を撮って、あとで合成すれば良いのです。
と簡単そうに言いましたが、これは非常に面倒で大変なことですよね、コマ撮りアニメみたいなものですから。
またピント面だけとは言え、1枚1枚設定を変更して撮影するため、撮影中にカメラや被写体がずれてしまったら、合成するとき非常に厄介になります。

そこで今回は、物撮り撮影に便利な機能を搭載したオリンパスのSTYLUS TG-4 Toughというカメラをご紹介します!

STYLUS TG-4 Toughの顕微鏡モードを使おう

STYLUS TG-4 Toughはレンタル館で取り扱いの数あるカメラの中で唯一の機能を持ったデジカメです!
stylus-tg-4-tough
それがなんとコンデジなんです。
少し調べましたが、キヤノンやニコンには、このような機能が搭載された一眼レフは見当たりませんでした。
コンデジと言えど侮れない機種ですなんです。

さてその唯一の機能とは「顕微鏡モード」という撮影モードです。
あまり馴染みがありませんが、いわゆるマクロモードのようなものと認識してOKです。
この顕微鏡モードの中にも撮影機能がいくつかあり、その中の「深度合成」と「フォーカスブラケット」が今回ご紹介する機能です。
この2つを使えば上手く物撮り撮影ができ…るはずです!

ただしあくまでマクロモード的な中にある機能のため、基本は接写時しか使えません。
距離が離れてしまうとピントが合わず撮影できません。
ここが注意するポイントでしょうか。

では個別に見ていきましょう。

深度合成にチャレンジ

深度合成モードは、被写体の手前から奥までピントをずらしながら画像を撮影し、ピントが合った部分だけ自動的に合成して1枚の写真を生成してくれる機能です。

シャッターボタンを押すだけ完成画像が保存されるため非常に楽ですが、深度合成モードには2つの弱点があります。
1つはISO感度がAUTOのみで細かく設定できないこと、もう1つは最高画素数の16Mが選べず8Mまでしか選べないことです。
ISO感度の方は周辺の明るさをきちんと準備すればカバーできるかもしれませんが、それにしても残念なところですね。

早速撮影してみました。
深度合成モードで撮影した写真がこちらで、
02

自動合成された写真がこちらです。
02_auto_synthesis

確かにピント面は被写体の前後に来ているような感じですが、この例の場合、ISO感度が1600にもなってしまいました。
パット見ただけでもかなりざらつき(ノイズ)がひどいのがわかります。

ざらつきを回避するために、例えば小物を物撮りするなら照明がきちんとした撮影BOXなどを用意して、ISO感度を上手くコントロールする必要があるようです。

なお深度合成モードでは写真は2枚しか保存されません。
自動合成前の写真1枚と、自動合成後の写真1枚です。
合成される前の複数枚は残りません。
02_directory

フォーカスブラケットにチャレンジ

続いてフォーカスブラケットモードです。
このモードはカメラが自動で少しずつピントをずらしながら連写をするだけです。
撮った枚数がそのまま保存され、自動で合成してくれません。
そのため撮った後にフォトショップなどの画像編集ソフトで手動(半自動)で合成する必要があります。
面倒ですが手間が掛かる分、ISO感度はもちろん、画素数で16M(最高画質)を選べるため、合成後の写真は深度合成モードのそれより画質が明らかに上です。

フォーカスブラケットモードで撮影して手動(半自動)で合成した写真がこれです。
30_manual_synthesis
ISO100設定で撮影したためノイズが少なく解像感はありますが、一部ボケで塗りつぶされたような画像になってしまいました…。
カメラ内合成ではなく手動合成とは言え、ソフトウェア頼りの半自動合成を行っているわけですから、機械に誤認された部分は諦めて手動で調整するべきなのでしょう。

さて、手動(半自動)ってどうやって合成したか気になるところだと思いますので、以下かんたんにご説明いたします。
合成にはAdobe Photoshopを使います。
※廉価版のPhotoshop Elementsで同等なことができるかは不明です。

メニューから
【ファイル > スクリプト > ファイルをレイヤーとして読み込み】
でブラケット撮影された画像ファイルを枚数分選択読み込みし、
読み込まれたレイヤー(画像)をすべて選択した状態でメニューから
【編集 > レイヤーを自動合成】
を行います。
その際は画像をスタックにチェックが入っていることを確認してください。

これだけです。

多少待ち時間がありますが、とてもかんたんです。
このように手動とも自動とも言えない作業のため、半自動と言っていたわけです。

さて、一部ボケていた箇所を本当に手動で合成し直してみました。
30_manual
作業時間は5分位でしょうか。
こんな感じに、ちょっと手を加えるとよりGOODになります。

なおフォーカスブラケットモードでは写真が30枚保存されていました。
自動で合成されないため少しずつピント面をずらした写真が30枚撮影されたことになります。
30_directory

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した深度合成とフォーカスブラケットは、TG-4というコンデジで行えます。
他にも同等な機能を持つカメラはいくつかありますが。レンタル館で所有しているのは残念ながらこちらのみです。

Photoshop以外のソフトウェアで手動合成が行えるかどうかは不明ですが、コンデジなのになかなかあなどれないTG-4の「フォーカスブラケット」は、物撮りをしたい方には是非試してもらいたい機能です。
以下URL先でレンタルを行っていますので、よろしければどうぞ。
オリンパス STYLUS TG-4 Toughのレンタルはこちらから