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てしの機材レポート

レンタル館の機材マスター「てし」が監修する、カメラやレンズ、そのた映像機材のレビューや使い方紹介を行っているブログです。作例や使用感なども豊富に掲載しています。

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2018.09.14 |

映像周辺機器

Blackmagic Video Assist4kとLOG収録

Blackmagic Video Assist4kのご紹介

発売、レンタル取り扱い開始から結構経って今更?ではありますが各メーカーの一眼等にLog収録機能が多く採用され(有償でのアップデート含む)Log収録がよりポピュラーになった今だからこそBlackmagic Video Assist4k触ったことないよーという方、これからLog収録始めてみようかという方へ!

まずはBlackmagic Video Assist4kの基本性能からご紹介

外形寸法(mm)は幅189mm 奥行32.5mm 高さ130.5
重量は790g 950g(バッテリー2個含む)
と7インチモニター付収録機器としてもコンパクトです

Blackmagic Video Assist 4Kのレンタルはこちら

バッテリーはCANON E6(E6N)を使用。2つ使用で約80分収録可能。
80分。。。ロケなどではバッテリーに関してはいくつか予備が必要でしょうか。

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入出力フォーマットはSDI,HDMI共にHD/UHD2160p30、10bit4:2:2まで対応。モニター、記録だけでなく別モニターへのスルーでlive出しやHDMI⇔SDI の4kコンバーターとしても活躍します!

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メディアはSDXC UHS-II、SDXC UHS-I、SDHC UHS-I SDカードが使用可能なリレー形式2スロットとなっており、2160p30、prores HQなどの高品質データの転送可能なUHS-II高速レコーダーを搭載しております。
やはり記録メディアがSDだと何かと便利ですね!

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オーバーレイで表示可能な波形モニター、RGBパレード、ベクトルスコープ、ヒストグラムなどのスコープを搭載!
Log収録されるならスコープ機能はかなり重要ですし、カメラ内蔵のスコープは小さくて見にくいです。

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ここまで説明を聞いたけど正直ATOMOS SHOGUNでいいんじゃ、、、??
もちろんSHOGUNも高性能な収録機器です、あえて差別化するなら

・Blackmagic Video Assist4kは圧倒的に安い!
もちろんレンタル料金にも反映しております!

・ATOMOS SHOGUN INFERNO(4K60P対応)
  1泊2日 13,000円

・ATOMOS SHOGUN
  1泊2日 9,000円

・Blackmagic Video Assist4k
  1泊2日 7,400円

・SDカードが使える!

やはり記録メディアの問題は大きいのではないでしょうか。
頻繁に大容量の高品質フォーマットで収録されていないのでしたらSSDより使用頻度も高く、比較的安価なSDタイプでの収録はありがたいのではないでしょうか。

6種類の3D LUTを保存してLog収録時のモニタリング映像に適用可能
ラットって?そもそもログって?

さて、ここからはLogとLUTについて。
なんだかプロの人とかが使う難しい収録方法?そんなイメージですね
当ブログでは難しい表現は抜きにしてざっくりどんな物かというイメージをお伝えします!

Log(ログ)とは
現実の輝度を忠実に表現するより人間の知覚に合わせた輝度を表現する映像処理技術です。
はて、いきなり難しいです。。。
技術的な事では本来カメラが持っているダイナミックレンジを活かしてより豊かな諧調、色域を記録しようという技術です。
さらに簡単に言うと「色情報を普通より沢山記録するから後で自分で色付けして補正してね」そんな収録方法だと考えていただければわかりやすいかと思います。もう少し詳しくは※1を

RAWとは違うの?
RAWはセンサーが受けた光をそのまま収録する生データなのでダイナミックレンジだけでなく後処理での様々な要素の自由度も高い収録方法です。

LUT(ラット)とは
Look Up Table(ルックアップテーブル)
収録されたLog(沢山の色情報が詰まったデータ)から色を呼び出すテーブル表みたいな物だと考えてください。参照表という言葉そのままに1-6ならこの色!みたいにLogデータから色を再現します。
1DLUTは基本的に明るさを調整しますが、3D LUTはRGBそれぞれ色の明度・彩度・色相をコントロールすることができます。
種類はたくさんあり、ひとまずまともに見れる様にするLUTもあれば映画のような色表現に近くなるものまで様々です。

さて、説明はこのくらいにして実際に撮影したLogデータにLUTをあてて簡単にカラーコレクションしてみます。
※注 本来はLUTをあててクリップ保存して補正してなどの工程を入れます。

log1

これがLogで収録したままの映像です。
ぼんやりしてて眠たい色ですね。

↓ここにメーカーが配布している公式のLUTをあててみます

log2

うーん。確かに曇ってたけどこれはひどい。初めてのLog収録で失敗してしまいました。

↓いろいろやってみます

log5

それっぽい色がでてきました

log3

夕方っぽくなりました

↓もうちょっと手を加えてみます

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わかりやすいように手順無視で露骨に色変更しましたがどうでしょうか。
本来このような使い方をするよりハイライトを調整してどこを飛ばすのか、シャドウを調整してつぶすのかなど後処理をしてLUTを使い理想のルックを表現します。
例えば違う場所や状況、違うカメラで撮ったカットも似たような画にする事も。

log

適正な露出がとれるならログいらなくない?
カラー編集などされないようなら確かにそうです、カラー編集などされる場合にはダイナミックレンジの広いLogのほうが色編集による劣化など後処理の自由度が格段に違います。

ではBlackmagic Video Assist4kにオリジナルやメーカー純正以外のLUTを入れてみます。
Blackmagic Video Assist SET UPというソフトから.CUBEファイルを入れていきましょう。

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さあLUTをあてて確認してみましょう

これでLogの眠たい画ではなく最終的に自分がこうしたいという画に近いものを確認しながら収録にのぞめます!!(GH5本体でも任意のLUTをあててビューする事が可能です。。。)
そして収録した画を編集ソフトに入れて理想のルックに近づけていきます。

ちょっとやりすぎて夏みたいになってしまいましたね。

いかがでしたか、Log収録の一端でもお伝えできたでしょうか。
もちろんLog収録しなくてもBlackmagic Video Assist4kは高性能な4k収録機器、7インチモニターとして活躍します!ぜひ一度レンタルでお試しください!

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※1 Logについて
人の目は、暗い所での明るさの変化には敏感で明るいところでの明るさの変化に対しては鈍感です、そんな人の目の特性にを生かして暗い部分は細かく、明るいところはおおざっぱにすることで同じビット数でもよりなめらかに表現する事が可能なのです。
例えば明るさを0~100までとします。
明るさ0の時1明るくなればわかりますよね。1の時に2になっても明るくなったと変化にきづきます。
しかし明るさ98の時99になって変化に気づくでしょうか。
これを0~100を1段階ごとに表現できれば何の問題もないのですが、そんなデータ量はとれない、例えば10段階で表現しないといけないとなると0~100まで10づつ10段階→これでは0~10までの人間が知覚しやすいところがかなり雑です。(黒潰れ)
0~9まで1段づつにして10から100は一緒にしよう→明るいものはほとんど真っ白になってしまいます。(白とび)
そこでLOGは(○づつ増える)整数ではなく(○倍づつ)という対数表現をします。
例えば(×1.6)とすると1.6 2.56 4.09….42.9 68.7 109.9(100)と値が小さければ変化も小さく値が大きくなれば変化も大きくなっていますね。これが人の目が変化したと気づく感覚に近い処理技術です。
どんどんいきます
※2 8bit 10bitとは
bit深度、色の話だと8bitは256諧調、10bitは1024諧調。4倍の差がありますのでなめらかさに大きな差がでます。
サンプリングによって全体の色情報のデータ量は上下します。
※3 4:4:4 4:2:2 4:2:0とは
カラーサンプリングYUV形式のサンプリング比です。輝度(Y)色差(U,V)
全く色データのサンプリングを行わない非圧縮方式を4:4:4、U、Vそれぞれ水平方向の解像度を半分に落としたものを4:2:2、水平・垂直方向の解像度を半分に落としたものを4:2:0といいます。放送用素材は主に4:2:2で、DVDやテレビ放送は4:2:0がほとんどです。
こちらも人間の目の特性を生かしたデータ量の削減。輝度Yの成分は削減せず、色差U,Vの成分ならある程度削減しても、人には同じ画像に見えるという意味もあるのです。