2016.09.08 |
パワードミキサー PM802FX のエフェクト機能について
ミキサーとは何か
今回はミキサーPM802FXについてかんたんに説明したいと思います。
まずミキサーとは「マイクや楽器など複数の入力音声信号を混ぜ合わせ、音量や音色などの調整、切り替えを行うもの」で、下記のように3種類に分類することができます。
- アナログミキサー
- 一般的なミキサーの大半がこれにあたります。
入力されたアナログ音声信号を、ツマミ、フェーダーで音量や音色を調整します。
- デジタルミキサー
- 入力されたアナログ音声信号をデジタル変換し、デジタルデータとして処理が行えます。
フェーダーやEQなど音量や音色を記憶させ、瞬時に切り替えが可能です。
- パワードミキサー
- アナログミキサーにパワーアンプが内蔵されたもの。
ミキサーから直接スピーカーに接続して音が出せます。
※今回ご紹介するPM802FXがこれにあたります。
内蔵エフェクトの機能と種類
それではPM802FXに内蔵されたエフェクト機能について見ていきましょう。
※UP DOWN でエフェクトの種類を切り替えることができます。
■内蔵エフェクト:24ビットデジタル、16プログラム
- HALL1、2
- ROOM1、2、3
- PLATE1、2、3
- CHORUS
- FLANGE
- DELAY1、2
- CHORUS+ROOM1
- CHORUS+ROOM2
- VOCAL CANCEL
- ROTARY SPEACAR
計16パターンのエフェクト機能が付いております。
コンパクトな外観にも関わらずパワーアンプ内蔵と16パターンのエフェクト機能も付いて、非常に優れた機材だというのがわかります。
それぞれのエフェクトの種類に関して
- ・HALL
- コンサートホールなど広い空間での残響音効果
- ・ROOM
- レコーディングスタジオなど狭い空間での残響音効果
- ・PLATE
- 鉄板などが振動した際に起きる反響音効果
- ・CHORUS
- 原音のピッチを微妙にずらして音を重ね、広がりをつくる
- ・FLANGE
- 【CHORUS】に比べ音のずれを小さくさせたもの
- ・DELAY
- 入力された音信号をデジタル信号に変換してメモリに記録させ、記録した音信号を遅延させて出力させる
- ・VOCAL CANCEL
- LチャンネルからRチャンネルを引くことによりセンターを消した音
(ステレオで入力された信号をモノラルで出力となります。) - ・ROTARY SPEACAR
- スピーカー内部で隔てられた高音部と低音部を回転させて音を出す、通称「レスリー・スピーカー」に似たコーラス効果
※下記画像のEFFのツマミで各チャンネルのエフェクト音量レベルを調整可能です。
音の聞こえ方などは個人差があり、「これはこうだ」と断言できるものではないとは思いますが、イベントやパーティーなどでミキサー【PM802FX】を使って、少し変わった演出をされてみてはいかがでしょうか?
おまけ 基本的な入出力について
最後に音声の入出力端子について少しだけ解説して終わります。