2017.07.17 |
Wi-FiとBluetoothの干渉と対策
Wi-FiとBluetoothの違いは?
今回はWi-Fi、Bluetoothのお話です。
さっそくですがウチのおかんが言いました。
「Wi-FiとBluetoothってどうちゃうの?」
なかなか説明に困る質問でしたが、Wi-Fiとは「Wireless Fidelity」と言って米国で作られた無線規格です。
コンビニやファミレスなどでも飛び交ってますね。
よく「無線LAN」と言い換えられているのを目にします。
またBluetoothは同じ無線通信ですが、Wi-Fiに比べて低速であったり近距離での通信を目的とした無線規格です。
低速、距離が短い。ここがWi-Fiとの大きな違いですね。
その代わり消費電力が少ないのでスマホやイヤホンなどの小型端末に使われています。
たとえば私の自宅の場合、マウスとキーボードとヘッドセットとゲームパッドをBluetoothによって無線接続させています。配線がすっきりしてとても快適です。
Bluetoothについて過去のブログに詳しく載ってますので興味のある方はお目通しください。
BlueTooth(ブルートゥース)製品を使ってみる
街中でもこれらのロゴをよく目にしますね。
どちらも我々の生活に馴染んできて、今や無くてはならないものだと思います。
なぜWi-Fiが遅くなるのか
続いてウチのおかんが言いました。
「なんかWi-Fi遅いねんけど?」
出ました。
どうやらスマホを片手に台所に立っていたようです。
某レシピ投稿サイトを見ながら食材の下ごしらえをしていたら、突然ページの読み込みが遅くなってしまったとのこと。
Wi-Fiの調子が悪いとなると大体のケースは再起動やリセットで改善すると思います。
しかし理由は別のところにありました。
Wi-Fi不調の原因はコレだった!
電子レンジが電波干渉を起こしていたのです。
そもそも何故干渉を起こすのかを説明します。
まずWi-Fiの電波には幾つかの規格があります。
ある程度普及しているものだと以下の様になります。
- 過去主流だった規格
- 「a」 最大速度54Mbps 使用帯域 5GHz
- 「b」 最大速度11Mbps 使用帯域 2.4GHz
- 「g」 最大速度54Mbps 使用帯域 2.4GHz
- 現在主流になりつつある規格
- 「n」 最大速度600Mbps 使用帯域 2.4GHz及び5GHz a,gの後継規格
- 「ac」最大速度6.9Gbps 使用帯域 5GHz nの更なる後継規格
2.4GHzの帯域を使用する規格がありますね。
電子レンジもこの2.4GHz帯域を使用するので干渉が起きてしまいます。
Wi-Fiは電子レンジでどれぐらい干渉を受ける?
ここからは2.4GHzの帯域を使って電子レンジによってどれほどの干渉を受けるのかを調べていきます。
今回の検証はラピッドネットというサイトを使わせて頂きました。
サクっと回線速度を測定できるのでとっても便利です。
では検証スタート!
手前からiPhone、電子レンジ、Wi-Fiルーターと並んでいます。
まずは電子レンジが動いていないこの状態で計測!
参考までに1080pの動画を視聴するのに必要な速度が4Mbpsほどなので当然ながらインターネットを快適に使用できる値がでました。
さて、電子レンジを動かしてみましょう。
早速測定ボタンを押してみたのですが…
おかしい…反応がない。待っても待ってもページが更新されません。
少しずつルーターに近づけていくと0距離目前でようやく結果がでました。
こんなにもわかりやすく影響を受けるのかと改めてびっくりさせられました。
電子レンジは2.4GHzの帯域を使用しているため、5GHzの帯域を使用すれば比較的干渉は起きませんが、2.4GHzの帯域と比べて壁や天井などの障害物に弱いので、使用環境によっては中継器を置くなどの対策が必要ですね。
Bluetoothの帯域は?
さて、すっかり置いてけぼりのBluetoothですが、これまた2.4GHzの帯域を使用します。
私も過去に悩まされた経験がありました。
私がはじめてBluetoothのマウスとキーボードを買った時のことです。
ケースの隣に置いてある無線ルーターからはWi-Fiが飛んでいます。
…まぁ干渉しますよね!
突然マウスが反応しなくなって無駄に電池を交換してみたり初期不良かな?と焦ったこともありました。
なんだかんだ原因に気付いたわけですが、こういった場合の対策としてはWi-Fiの帯域を変更するのが一番だと思います。
Bluetoothの受信機を近づけるのも手ですが、それだとせっかくの利便性がなくなってしまうので残念ですね。
まとめ
無線接続というのはどうしても通信速度では有線接続に勝てません。
したがって「無線だしこんなものか」と思い込んで電波干渉に気付いていないひともいるのではないでしょうか。
もしかしたら?と感じた方は是非ご自宅の無線環境を一度見直してみてはいかがでしょうか。
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