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このスピーカーで何人が楽しめるのか、YAMAHAに聞いてみました

イベント、ライブといえば「ポータブルPAシステム STAGEPAS 500」。
YAMAHAさんにこの機材で何人の人が楽しめるのか聞いてみました。

ご担当者様曰く。
『5Wで1人です。』
とても明瞭な答えが返ってきました。

では、計算してみましょう。

speaker-stage_pass_500_siyo.jpg

音の大きさを計るにはアンプの出力を見る必要があります。
表の最大出力を見てみると、「250W+250W(±10%)/4Ω」とあります。
これは右チャンネル、左チャンネルの2個(スピーカーは通常2個セットですね)を表現しています。
片側のスピーカーから250Wなので、合計で500Wとなります。

5Wで1人だから、500÷5=100人、というのが答え・・・とはならず、±10%がクセモノです。
この部分は「歪み率」を表しています。
アンプ自体は250Wで駆動しますが、±10%歪みますよ、と言っているのです。
歪まない音量で計算するには、同じ行の右側「200W+200W/4Ω」を使います。

つまり答えとしては、実稼働合計の400Wを5Wで割って80人となります。
これは「十分な音量がとれる」目安となります。

ライブほど迫力がいらない。あるいはとても静かな密閉空間で使用する。
など、条件によりもっとたくさんの人数で楽しめる環境もありますし、逆に、演奏者からリスナーまでの距離が遠い(音は距離をとればとるほど減衰します)など、状況によっては80人にも満たないこともあります。
あくまでひとつの目安として使ってください。

speaker-stage_pass_300_siyo.jpg

ちなみにSTAGEPAS 300の場合は100W+100Wなので40人です。

 

ここからは余談です。
音の大きさを決める要素はアンプ部分だけではなく、使用するスピーカーとアンプの組み合わせで決まります。
上記の計算はあくまで「分かりやすいひとつの目安」です。

あるアンプとスピーカーの組み合わせでどこまでの音量がとれるのか、を見る方法があります。
同じYAMAHAさんのスピーカー MSP3を例に見てみます。

speaker-msp3_gaikan.jpg

MSP3はアンプが内蔵されているスピーカです。

アンプ部の出力が20Wなので約8人が楽しめるスピーカーだと言えます。
実際はどのくらいの音量がとれるものでしょうか。

音はデシベルという単位で表現されることが多く、例をあげると次のようになります。
40から50デシベルが静かな部屋の音。
80から90デシベルで歌声程度。
110デシベルでドラムの生音。
このような目安があります。

次にMSP3がどれくらいの音量がとれるのか見てみます。

speaker-msp3_siyo.jpg

表の中の最大出力音圧レベルというのがそれを表現しています。
これは最大出力なので、「20Wの電力を使用した際98デシベルの音の大きさとなります」と言っているのです。
つまり相当大きな歌声か楽器演奏程度の音量といえます。

ちなみに、STAGEPAS 500の最大出力音圧レベルは116デシベルなので、生ドラムの演奏以上の音量がとれるということになります。

 

では、さらに余談となります。
弊社でMSP3と同じくお手軽で人気のある音響機材ボーズのスピーカーシステム 101MM+1705IIはどれくらい大きな音が出るでしょうか。

speaker-101mm_1705_siyo.jpg

もう、目線がアンプ出力へ行っていると思います。
「MSP3と同じく20W、なるほど8人か・・・」とつぶやけましたか?

では次に最大出力音圧レベル・・・はありませんね・・・。
スピーカー仕様を見ていると、「感度86dB」とあります。
おや、これはあまり音量がとれないぞ、というのは早合点です。

実はこの数値は最大出力音圧レベルではないのです。
よく見ると、表記のうしろに1Wの文字が見えますね。
これは電力1W時の感度という意味で、最大出力音圧レベルを計るには電力20Wを使った場合の数値を求める必要があります。

計算式は次の通り。
L(音の大きさ)=L0(感度)+10 log (W/1W)

これに各数値を当てはめると次のようになります。
L=86db+10 log 20
10 log 20 = 13.0103なので
L=86+13.0103
すなわち約99dbと計算できました。

101MM+1705IIは、MSP3よりも1db大きな音が出せる、と言えます。

 

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