赤外線サーモグラフィカメラについて

今回は赤外線サーモグラフィカメラの測定について説明いたします。

tvs-500ex_01.png

まず初めに赤外線サーモグラフィカメラの仕組みについて簡単に説明します。
赤外線サーモグラフィカメラとは、対象物を離れたところから撮影するだけで、対象物の表面温度を測定でき、測定した温度を色分布で画像表示できるカメラです。

通常のビデオカメラが、私たちの肉眼と同様に「可視光線」を映像として画像表示するのに対し、赤外線サーモグラフィカメラは、肉眼では見えない「赤外線」を温度データに変換して画像表示しています。
そのため、測定する場所が真っ暗でも測定できるわけです。

また、弊社レンタルサービスで取り扱いのInfReC R500、TVS-500EX、TVS-200のように8~14マイクロメートルの波長を扱う機種は、空気が澄んでいれば測定距離の制限がありません。
なんてすごいカメラだろうと思いきや、苦手な測定もあります。鏡や映り込みの強い物体、薄くて透明な物体などは、測定するのにひと工夫必要です。

それでは実際に、測定してみましょう。ここではTVS-500EXを使用し、対象物は手とします。後に移っているのはロッカーです。

thermography_01.jpg

まずは、AS(オートスケール)を使って手を測定してみましょう。
ASとは、自動的に液晶画面内の最高・最低温度を検知し、最適な熱画像を表示できる便利な機能です。

thermography_02.jpg

下限温度20.6℃、上限温度36.4℃になりました。 (液晶画面下部のカラーバーより、紺色が最低温度20.6℃、白色が最高温度36.4℃となります。)
ポイント1のロッカーは24.8℃、ポイント2の手のひらは34.4℃となりました。
手は赤と白のグラデーションで表示されました。

次に手の温度分布をもっと細かく調べてみます。最低温度をマニュアル入力してみましょう。
L-TEMPアイコンをクリックしLTEMPを選択し、下限温度設定を0.1℃づつ上げていきます。

thermography_03.jpg

手の色が変化してきました。さらに、あげていきますとLTEMPが29.4℃で動かなくなりました。
これは、仕様の最小温度幅が7℃によるものです。(※InfReC R500は最小温度幅1℃) 温度幅を7℃にすることで、温度差の少ない対象物でも、色分布を細かく表示できます。
このとき後ろのロッカーの温度は24.8℃なので、下限温度以下となり、色分布の表示はなくなってしまいましたが、あくまで手の測定が目的なので、ここでは問題ありません。

それでは手の配色が最も多い赤色(ポイント2)が中心になるように、温度幅7℃の上限下限温度を設定してみましょう。

thermography_04.jpg

ポイント2の温度34.4℃が中心になるように温度設定しました。先ほどよりも多くの色分布で表示されました。

このように測定する対象物が同じでも、上限下限温度の設定によって、色区分が違ってきます。
対象物にあわせて、温度分布がわかりやすい温度設定を行うことが、温度測定のポイントです。

赤外線サーモのレンタル

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